自尊心を高める方法・自分を愛する方法を必要とする人に、セラピーや鑑定をおこなっていると毎日のように出会います。
中でも、以前から感じているのが、「自分を傷つけてしまう人」が多いということです。
自分を傷つけてしまうとは、自分の体の一部を文字通り、なんらかの道具を使って傷を負わせる行為、いわゆる「自傷行為」も含まれます。
特に、10代後半～20代前半の年代に、こうした行為が多く見受けられます。
とても辛く、苦しい経験が起こった時、自分の体に傷を作り、痛みを感じることでその出来事から、一時的に逃れようとするのです。
誰にも話せないような悩みだったり、話せる相手がいなかったりと、適切な表現ができずに自分一人で抱え込もうとすると、心がそのことに対応しきれず誤作動を起こしてしまいます。
そして、自分を大切にする方法がまだわからないと、自分がなぜ、このような行為に走ってしまうのかを理解できないまま、同じことをくり返してしまいます。
ただ、自傷行為をおこなっているからといって、その人が危険な人という訳ではありません。
自分を傷つけることでしか、今は心の痛みを表現できないという、SOSの顕れといえるでしょう。
そして、まだ自己を理解しきれていない年代で、自分を愛せず、自尊心が低い時に陥りがちな
「白か黒か」
「0か100か」
という思考に陥りやすく、目の前の出来事にのめり込みやすい傾向が見られます。
例えば恋愛だったら、
「彼（彼女）が離れていったら、自分は生きていけない」
「自分はこの先、彼（彼女）と結婚できるのだろうか」
と、目の前の恋愛が全てになってしまいます。
自尊心を高める方法・自分を愛する方法がわかってくると、自分に起こる出来事は、自分で変えていける、ということがわかってきます。
特に恋愛に夢中になっている時には、相手にコントロールを委ねてしまいがちです。
ですが、本当の自分らしさや、本当の幸せを築いていくためには、やはりどこかで自分を大切にする方法を知り、自己にコントロールを取り戻していくことが必要となるのです。
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