「自分などいなくなればいい・・・」
「消えてしまいたい・・・」
様々なお悩みを伺っていると、時にこのような訴えに出会うことがあります。
仕事や恋愛、人間関係など、特定の人との関わりの中で、自分自身に価値が感じられなくなったり、パワハラ・モラハラを受けたりすると、私たちは、居場所を失うような気持ちになります。
そして、「自分なんかいなくなればいい・・・」と、ついつい自分を責め苛んでしまうことがあります。
ただ、ピンチはチャンスというように、私たちはギリギリまで追い込まれてやっと、自分の心の癖に気づくことがあります。
このような時はやはり、
「自分を愛すること」
「自尊心を高めること」
が、その問題の鍵を握っていることが多いものです。
このような時、どう自分を扱えばいいのか、自分を「紙」に例えて、わかりやすくご説明をしてみましょう。
あなたの傍に、紙が2枚あると想像しましょう。
どちらも同じ、正方形の普通の紙です。
1枚は、くしゃくしゃに丸められ、辺りにポイと捨ててあります。
もう1枚の方は、丁寧に折り畳まれ、折り鶴の形をして飾られています。
あなたは、この2つのうち、どちらを大切に扱いたいと思いますか・・・?
どちらが価値のあるものと感じられるでしょうか・・・?
私たち自身も、この紙のようなものと思うとよいですね。
「こんなもの」と、くしゃくしゃに丸めて捨てることもできれば、
大切に丁寧に、価値あるものとして、美しく存在させることもできます。
そして、他の人から見た時、
「くしゃくしゃに丸めて捨てた紙」と
「丁寧に折られ、美しく飾られた紙」の
どちらを価値あるものとして、大切に扱おうとするでしょうか・・・?
次のように言い換えてもいいでしょう。
私たちは、どんな人も元々は同じ紙(神)を宿したいのちです。
私たち自身(自神)を大切に扱うことは、自分のいのちを愛し、敬うことです。
だから、自分自身に最大限の尊厳を認め、最高に大切に扱うと良いのですね。
神様に手を合わせるように、自分自身に美しい心で感謝を捧げると、いつしか折り鶴のような佇まいを醸し出すようになるでしょう。
もし、あなたが自分をくしゃくしゃに丸めて捨てようとしているなら、もう一度、そのことを思い出してみてくださいね。
自分の扱い方が変われば、周囲の人や世界も、あなたを大切に扱い始めるはずです。
→ 「自尊心を高める方法・自分を愛する方法」についてはこちら
また、自分を責める言葉を使ってしまう時には、自尊心を高める言葉に言い換えてみることもひとつです。
そのために、こちらもご参考になさってください。
参考:自尊心を傷つける言葉・自尊心を高める言葉とは?/親子の場合